2010年10月30日

〜佐用からの現地レポート〜山林整備活動編 NO 6

 本レポートNO4の神戸大学の頼政くんが書いた、山の木を切るにあたっての心構えに対して、中国にいるYさんから以下のように長〜い補足が来ましたので紹介します。
 なお、 レポートNo5で紹介した10月31日に行われる予定の「千種川の源流探訪」は、天候不良のため中止になりました。
                                 (村井雅清)

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 植物に感情があるとか、屋久島の縄文杉の話をしたのは、実は、僕なのですが、正確には、感情というか、植物同士はコミュニケーションを取り合っているということです。最近は、科学的にも証明されつつあるようです。この事は、僕の東洋医学の師匠の著書「愚者の智恵」(柏樹社 すでに絶版)に出ています。

縄文杉の話は、あくまでも僕らの見解ですが、屋久島に住んでいた時、屋久島の屋久杉帯(約1000mから1500mのエリア)が世界遺産に登録されました。屋久島を愛する地元の人々は、世界悲惨条約と皮肉っていました。というのは、急に観光客や登山客が来るようになって、これまでの小型船でしかいけなかった屋久島に大型バスがそのまま乗れる大型フェリーが就航するようになりました。そして島一周の道路を作るために、南西部の貴重な照葉樹林帯の森(実は、ここの森の方が世界遺産に登録されたエリアより貴重です。)が切り開かれました。そうして、これまでちゃんとした登山道がなかった森にも木道の登山道が整備され、見所である縄文杉の周辺も整備されました。登山客によく見えるように、周辺の小杉(屋久島では樹齢1000年以下を小杉と呼びます)やヒメシャラなどの樹々を伐ったのです。それ以降、見る見る縄文杉が弱ってきました。一般には、縄文杉の根元を観光客が踏み荒らしたからだとか、雨で根元の土壌が流失したからだとか、縄文杉に触るからとか、言われていますが、一番大きな原因は周辺の樹々を伐ったからだと思います。その後、登山客のひと砂運動(麓からひと袋ずつ砂を運んで、縄文杉の根元に振り掛ける)が展開されましたが、それほどの効果をあげていないようです。世界遺産の問題点も世界中にありますが、やはり人と自然がいかに付き合っていくかを考えなくてはいけません。

樹医の先駆けである山野忠彦(故人)は、樹木を治療する際に、必ず声を掛けいてました。そうしないと落下したり、怪我をしたそうです。
また富良野の東大演習林でお会いした「どろ亀さん」こと東大名誉教授 高橋延清(故人。林分施業法という森作りの方法を確立した)もいつも森を歩くとき、樹々や動物と会話していたことを思い出します。山野さんもどろ亀さんも上記の「愚者の智恵」で出ています。(その他、志村ふくみさん、西岡常一さんなども)日本の国土の6割が森林と言われ、そのうち、人工林が4割と言われていても、やはり日本は世界に誇る森とその森の文化(杜)を持っていると思います。僕ら自身が足元の自然をもっともっと知らなくてはなりませんね。以上、まったく森林のない青海省から長〜い補足でした。  
                                    (中国 Yより)
posted by 被災地NGO恊働センター at 10:03| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月28日

〜佐用からの現地レポート〜”オヤジの横やり”−NO 4

実は当センターのスタッフにTさん(50才)という男性がいます。この方が竹切りやチェーンソーの使い方、炭焼きなどを指導して下さっています。
Tさんは、大変器用な方で竹細工にチャレンジしており、バッタやカブトムシなどをつくります。水害に遭った佐用の竹の有効活用として、そうした竹クラフトをバザーなどで販売しています。

もう日が差し迫っていますが、10月30日(土)午前10時半〜午後4時まで、神戸市兵庫区荒田町にある「荒田公園」で「第6回 あらたエコフェスタ」というイベントが行われます。ここでTさんは、その竹クラフトを出店します。もし都合がつく方がおられましたら、こどもさんを連れて覗きに来て下さい。
  (雨天順延です。申し訳ないですが翌日はTさんの作品は出店できません。)
 
                        佐用町を支援する市民ネットワーク
              被災地NGO恊働センター
                                    村井雅清
posted by 被災地NGO恊働センター at 15:34| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月27日

〜佐用からの現地レポート〜山林整備活動編 No.5

佐用町は南北に長い町ですが、その町を縦断するように佐用川と千種川が流れています。2004年の水害では、その千種川が溢水し床上・床下浸水被害をもたらしています。

しかし、千種川は「清流千種川」とも言われ、鮎が蘇生しており、大変綺麗な川で流域の人々に恵みをもたらしています。千種川の源流は岡山県と兵庫県の境にあるようです。阪神・淡路大震災でお出会いし、以来私が尊敬する松本誠さん(兵庫県・武庫川流域委員会委員長)から、そんな千種川の源流から河口まで歩こうという以下のような企画のご案内が来ましたのでお知らせします。

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千種川圏域清流づくり委員会主催の秋イベント、今年はリクエストの多い「千種川の源流探訪」を行います。

 今回で3回目になりますが、紅葉の時期にわずかに残った天然のブナ林・川の水が山腹からわき出ている湧きだし地点を訪ねたいと思います。もちろん、自然水を飲むことも可能です。この山があってこそ千種川が流れ、流域の田畑や飲み水をまかない、下流の人間生活を支えてくれています。その雄大さを体で実感して頂くことで、様々な環境問題や災害についての考え方が大きく変わると思います。

 特に川づくりに関わる行政の皆さん、活動グループの皆さん、写真や数字にとらわれず、自分の五感すべてで川の源を感じ取って頂きたいと願います。

 山登りといっても片道1時間程、林道を歩きますので、お子様や体力に自信のない方もちょっとがんばれば十分楽しめます。標高が900mを越える場所ですので、下界に住む私たちとは気候が大きく違います。しっかりとフリースや雨具などの服装だけは準備しましょう。

●日時 平成22年10月31日(日) 10時集合
●集合場所 宍粟市千種町 ちくさネーチャーランド(ちくさスキー場)前
●探訪場所 兵庫県と岡山県の県境にある林道(江波峠に通じる)にあるブナ林、天児屋川源流の碑
●持ち物・服装 基本的には軽登山ですが、運動靴でも可能です。
 ・弁当、水筒、雨具、一応防寒着(年によっては雪が降ることも)
 ・カメラ、双眼鏡、あれば熊よけの鈴
●参加費 会員(大人300円 学生・こども100円) 
     非会員(大人500円 学生・こども100円)
●申し込み 基本的に不要ですが、今回の場所は気候が大きく違うのでできればメールまたは電話で事前にご連絡下されば、急遽中止の際にはご連絡します。
●問い合わせ先 
西播磨県民局県土整備部企画調整係 埴谷様 0791−58−2229 
当日連絡先  横山携帯 090−3657−4907 まで
posted by 被災地NGO恊働センター at 14:01 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月26日

〜佐用からの現地レポート〜山林整備活動編 No.4

 同レポートNO3で「塵も積もれば・・・」と書かせて頂きましたが、有り難いことに神戸市長田区在住の建築士から「あなた達の活動に感動しました。僅かばかりですが寄附をさせて頂きます。」というメールが来ました。「新しい公共」とはこういう事なんですね!

 さて竹林整備も、この山林整備も地元の大学生がたくさん参加して下さり、壮年、老年に元気をもたらしてくれています。その中で神戸大学の頼政くんから以下のような感想が来ましたので紹介します。(村井雅清)

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みなさん、こんにちは。神戸大学の頼政です。

実は僕も先日23日の山林整備に参加してきました。そこで、いささか恐縮ではありますが、ちょっと横やりを入れたいと思います。僕はまだオヤジではないので(たぶん)、オヤジ予備軍の横やりですかね?

 さて、先日の山林整備の際には、山守さんの指導の下で杉の木を切り倒しました。僕も実際にチェーンソーを使ったのですが、切る前に心の中で「今から切らせてもらいますね」とお祈りをしました。

 植物というのは実は感情を持っていて、隣りの木を切ることで周りの木に影響があったりするらしいです。例えば有名な屋久島の縄文杉ですが、観光のために周りの木を切ってしまったために縄文杉が元気をなくした、という話を聞いたことがあります。

 やはりそういった所も考えないと、本当の意味での人間と自然・森林の「結」を作っていくことはできないんだろうなぁと感じています。ふとそのことを思い出したので、ちょっと横やりを入れて見ました。ではでは。

posted by 被災地NGO恊働センター at 13:55 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

〜佐用からの現地レポート〜山林整備活動編 NO 3

 昨日のレポートNO2で「塵も積もれば山となる」という表現をしましたが、実は23日の山林整備活動には地元から佐用町社会福祉協議会、町外からは神戸学院大学、神戸大学、大阪大学、岡山就実大学の各大学有志の学生のみなさまと生活協同組合コープこうべ、生活クラブ都市生活、都市生活コミュニティセンターという暮らしに密着した生活協同組合の関係者、そして神戸大学都市安全センターという防災の専門分野の関係者、日本災害救援ボランティアネットワークという減災、災害救援を主な活動としているNPO、さらに個人参加など約20名が参加して下さいました。
 参加者の半数以上は、昨年の水害直後のボランティア活動に参加されています。あれから1年3ヶ月が経過し、その佐用の山々がどのようになったのかを触れておきたいという思いも持って参加されたことでしょう。

 昨日佐用町長のご挨拶を聞いていて、「荒廃した佐用の山にも、樹齢50年〜60年と育った木々もあり、これは先人が遺した財産です。これらをしっかり守り抜くためにも間伐などの山林整備が必要です。」とおっしゃったことが印象に残りました。また、この佐用の山の持ち主の中には、地元に住んでいなくて手入れをしていない方もいる。そんな中から、今海外に在住の山主さんから「佐用の水害の原因が山林荒廃だと聞いて、胸を痛めています。整備に資金が必要なら可能な限りで負担させて頂きます。」という方もおられるとのこと。こうして見ると、公共的資源と言える山というものに対して、各々が出来ることをしっかりと果たすことが山を蘇らせることになるのではないかと思うのです。

「塵も積もれば・・・」というのは、直接整備に関わる人はもちろんですが、それ以外に資金を拠出する人や山林整備の専門の人、それらを快く受けて下さる地元の山主さんや自治会社会福祉協議会の人、私たちのために最高のお弁当を低下より安くつくって下さる地元の仕出し屋さん、私たちの活動のためにとその仕出し屋さんの配達を手伝うボランティアさんたちと、実は「たかが塵、されど塵」というほど人の輪は広がっています。

この輪が、縦糸と横糸を縦横無尽に織りなすようにもっと広がることを願いながら、これれからも佐用町奧海(おねみ)の山に関わり続けたいと思います。
    (村井雅清)
posted by 被災地NGO恊働センター at 09:33| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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