2011年05月30日

【佐用の森便り】No.2

6月26日より、兵庫県佐用町での山林整備事業を再開いたします。
下準備のために地元・佐用町で活動している新スタッフ、福岡洸介のレポートです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5月21、22日 
………………………………………………………………………………………
土・日曜とチャコネットの活動を手伝ってきました。
チャコネットは関西学院大学と大阪大学の学生が主体となり、佐用町の復興支援を続けてくれているボランティアグループです。活発で親しみやすいメンバーが多く、私も協働センターの人間として、また同年代の個人として公私を問わず親しくさせていただいております。同団体は女性が多く、車の運転や力仕事など私でも手伝えることがけっこうあるのですが、日曜日に限っていうと逆に手伝ってもらう形になりました。

被災地NGO恊働センター内では、佐用町から東北の被災地に竹炭を送れないかという計画が持ち上がっています。規模は違えど同じ水害に遭った被災地どうしだからこそ、この救援には大きな意味があるのではないかと思うのです。竹炭は燃料としてよりもむしろ生活補助用品として使われることが多く、とくに脱臭効果と調湿機能に優れているため、家屋の床下にヘドロが流れ込むような水害の被災地には喜ばれるのではないでしょうか。

そのため今は「質より量」の竹炭を作るため、木炭用の大窯まで使う必要があり、しんどい作業を手伝ってもらいました。たぶん縄文人の住まいよりも立派な木炭窯には、中に入って木や竹を並べるだけでもかなりの労力が必要です。いくら掃除をしても残る微小な灰が舞い上がり息ができない、重厚な石造りのため一瞬だけ中に入る作業でも暑い、天井が低いため常に中腰、インチキをかまして丸太を突っ込んでも終わりが見えないくらいデカい――という心身ともに苦しい仕様です。

それでも男2人でなんとか昼過ぎには並べ終えたのですが、火を点けるのにまた数時間かかるため、今日はこれまでとなりました。チャコネットの方々が主催するカフェに顔を出すまでは倒れられないという使命感のみで体を動かし、体力を使い果たすまで働くことはできたのですが、その成果は窯に木と竹を並べただけです。フィールドワークとは結果を焦るものではないのでしょう…きっと。

………………………………………………………………………………………
posted by 被災地NGO恊働センター at 10:32| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月20日

新章【佐用の森便り】No.1

被災地NGO恊働センターです。

6月26日より、兵庫県佐用町での山林整備事業を再開いたします。
それにともない久しぶりの現地レポートとなります。
社会福祉協議会の江見さんにご尽力いただき
代表の村井、佐用町出身のFくん、新スタッフの境さんが
奥海(おねみ)地区へご挨拶に伺いました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5月18日、奥海 挨拶まわり "Fくん"
………………………………………………………………………………………

6月26日から再開となる佐用町での山林整備事業のため、奥海(おねみ)に行ってきまし
た。
神戸の事務所で働く私にとって初の出張で、それが事業のための挨拶まわり──と言えば
不安を抱いた新人営業マンのようですが、私にとっては久々の地元です。汗ばむほどに晴
れ渡った空の下、慣れた道を愛しのマイカーで思う存分走り回ってきました。

しばらく見ないうちに山は緑に染まり、空は青く、信号の少ない道を走れば隣で川面がきらめ
く。我が故郷・佐用町とは、少年時代に見た夏の風景のようなところでしょうか。
そんな事を考えていると、指示器を点灯させずに左折するもみじマークに追突しかける、そ
れもまた佐用町です。

さて、奥海についての説明になりますが、ここは旧佐用町(現在の佐用郡佐用町は、佐用郡
内にあった「上月」「南光」「三日月」「佐用」の四町が合併している)にあたり、峠ひとつ越え
ればそこは岡山県。かつて宿場町として栄えた平福とは遠く離れていたせいもあり岡山県側
との交流が深く、数十年前までは岡山県として地図に載っていました。
古い文献を紐解くと、奥海は今でこそ山の中だがかつては海の底であった、千年前にはこの
場所に神を祭り人々が住んでいたなどと、驚くべきストーリーがいくらでも出てきます。
ですが現代人にとってもっとも驚くべきなのは、「熊や猪が歩いとってもワシら通報せぇへん。
奴らの姿を見ん日のほうが少ないで、いちいち通報しよったらキリがない」と語られる奥海の
日常でしょう。

自然の驚異を身近にしながら生きる奥海の人々は、しかし実に穏やかです。
一回目こそ地元行政からの紹介がないと立ち入りにくいものがありますが、何度か足を運ぶと
親身になってくださり、協力を惜しまない心の広さがあります。土地もまた山奥の村落です
が、ひらけた谷間に広大な田畑があり、狭苦しさを感じさせません。

佐用町の水害の原因は山林の整備が十分でないからである、と始めた間伐作業を指導して
くださったのは、奥海に住む安本さんです。昨年まだ暑い時期から安本さんの下で知識と技
術を学んでいたのですが、雪が積もる冬は危険であるため間伐ができません。
そのため4月から再開の予定だったのですが、直前に起こった東日本大震災への注力のた
め、再開が遅れました。
今回はそのことをお詫びし、6月からまたよろしくお願いいたしますと挨拶を行う予定だったの
です。

社会福祉協議会の江見さんに手配をしていただき、奥海に行ったのは代表の村井、私、先
月からアルバイトスタッフとして手伝いに来てくれている境さんです。
境さんは私と同年齢の女性ながら、東日本大震災を機に被災地救援のNGOの世界を知り、
単身飛び込んできたという熱い心の持ち主です。

代表自ら出向き、強力なパートナーまで同行してくれた今回、私が奥海でどう動いてきたの
かというと──お茶会に参加して土産にお菓子を貰って帰りました。これから何度も通います
が怪しい者ではないですよ、という顔見せでしたので、活躍は今後にご期待ください。
でも、恒例のお茶会に乱入してバナナを食べて名刺を置いて帰った青年は、忘れ得ない怪
しい印象を残したかもしれませんね!

改めて今後の活躍にご期待ください。


 ※なお、ここでいう山林整備事業とはトヨタ財団2010年度地域社会プログラムの助成を受
けて活動しているものです。


20110518140634.jpg

20110518140655.jpg

………………………………………………………………………………………

posted by 被災地NGO恊働センター at 11:29| 佐用の森便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月17日

【佐用町復興支援の再開について】-村井代表より-

みなさま、ご無沙汰しています。いかがお過ごしでしょうか?
2月の竹炭祭りでは大変お世話になりました。あらためてお礼を申し上げます。
長文になりますがお許し下さい。

昨日、福岡君と新人の境智子さん(兵庫県立大光都キャンパス)という方と3人
で久しぶりに佐用に行ってきました。東日本大震災が発生し、積み残したことが気になりなが
ら気がついたらもう5月も半ばを迎えていました。「チャコネットさん」は継続して、コミ
ュニティづくりの支援として久崎の「黒田商店」の空き店舗での活動を続けておられるそうです。頭が下がります。

久しぶりに横山支配人にも挨拶をしてきましたが、例の「どいの竹藪」に放置し
た竹の枝をダンプ数台を動かして処分して下さったとのことです。支配人と竹内さんと新人の
3人で取りかかって下さいました。もう一つの放置している「金屋」の方は、竹内さんが「あ
っちはしばらくいいよ!」と言って下さっています。ほんとにありがたいことです。
東日本支援で忙しいとはいえ、ずっと気になりながら今日まで来たのですが、正直何か重たいものが体全体にのしかかっていたのですが、このつっかえがとれました。ほんとに、ありがたいことです。このことはいつまでも忘れないようにしたいと思います。

実は昨日佐用に行ったのは、ぼちぼち佐用のプロジェクトを再開しようというこ
とで、あらためて佐用町役場や佐用町社会福祉協議会、笹が丘荘にあいさつ廻りをしてきました。もちろん東日本大震災支援を継続しながらですが、ボツボツ地元佐用町在住の(今は当センター在住ですが)福岡君を中心に再会したいと考えています。

偶然ですが、早速この週末にチャコネットが炭焼きをしたいということなので、福岡君も一緒
にやります。また、明日18日は佐用町奥海(おねみ)の集落で、佐用町社会福祉協議会主
催の「お茶会」が開かれますのでお手伝いに行きます。この奥海では、「地元学奥海実践塾」を立ち上げるために、2年かけて奥海のすべてを理解するために山林整備、
海・山・川をつなぐをコンセプトに徹底して奥海という地域とつきあおうと、意を新たにし
ています。

みなさん、お忙しいかと思いますが、また久しぶりに佐用に行ってみようか?と
思われましたら、一言お声がけ下さいませ。
電車で通っていますので、もし車出すよ!というかたがおられましたら、是非ご一報を!!

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 被災地NGO恊働センター 
   E-mail ngo@pure.ne.jp
   URL   http://www.pure.ne.jp/~ngo/
   TEL 078-574-0701 FAX 078-574-0702  
   〒652-0801 神戸市兵庫区中道通2-1-10
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

posted by 被災地NGO恊働センター at 11:51| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。