2010年12月02日

〜佐用からの現地レポート〜山林整備活動編 No.9

本レポートはしばらく途絶えておりましたが、10月23日から佐用町奧海(おねみ)での山林整備活動を初めて、早1ヶ月が過ぎました。

あれから少数精鋭で11月6日・7日の両日、そして27日・28日と同じ奧海地区の山林に入ってきました。特に常連の4名は、専用の靴から作業服も揃え、相当の構えで入っております。山もかなり急坂で、チェーンソーで間伐材を切りながら身体を安定させるのに一苦労という状態でした。

今日は、これまで竹林に入っていた地元大学生の感想を以下に紹介します。

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まず竹との比較ですが、危険度が段違いです。こんなに太く重い竹は見たことがないなどと書いてはおりましたが、やはり木に敵うものではありません。このような表現を使うと不快に思う方もいるかもしれませんが、はっきりと「竹切で人は死なんけど、木の間伐はベテランでも死ぬ」とよく言われます。指導をしてくださる安本さんも、近所のおじいさんも、私の祖父もそう言うので、けっして誇張ではな
いのでしょう。たしかに竹ならば骨が折れる覚悟で受けることができても、木が倒れてきて受け止められる人間はいません。倒す方向を力でコントロールすることもできず、皮の暑さゆえに竹よりも切り離しにくいため、倒れながら幹が回転するのです。慣れない足場と、予測できない木の動きなど、間伐とは重症や死に直結する可能性が
つねに付きまとうようです。


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2010年11月10日

〜佐用からの現地レポート〜”オヤジの横やり”−NO 6

またまたオヤジの横やりで申し訳ありません。自己満足とは分かっていながら、どうしてもお知らせしたくなりましたのでお許し下さい。

 11月29日の朝日新聞夕刊の特集『ニッポン人・脈・記 木よ 森よJ』の見出しが、−炭焼きは地球を救う−というものだったので書きたくなりました。このレポートで何度かお知らせしましたが、私たちは来年の2月11日〜13日の3日間、水害被害に遭った兵庫県佐用町の復興を支援しようという思いで、竹炭焼きのコンテストを行い、また最終日の13日には復興祭をやろうと企画しているところです。前述の同紙の見出しをお借りするならば、「炭焼きは佐用を救う!」というノリでこの1年数か
月佐用に通い続けてきました。
伝統ある「上月竹炭組合」のみなさまに指導して貰いながら、被災地NGO恊働センターのスタッフや阪神間の大学生が炭焼きの技術を習得してきました。上月竹炭組合のみなさんは、自分の畑に「マイ窯」を持ってこだわりの竹炭を焼いています。もちろん私たちが焼く竹炭の品質は、同組合の人たちが焼いている品質には足元には及ばないレベルです。

 さて、竹炭の効能は、調湿・脱臭・浄化などとよく知られており、また竹炭焼きの工程から採取できる「竹酢液」は、畑の害虫除けや土壌改良にも効果があり、またお風呂に入れると皮膚が荒れ症の人には効果適面と喜ばれています。こうした竹炭の良さをもう一度見直しつつ、山林荒廃の原因の一つが竹林である現実と向き合い、竹炭の有効活用はじめ竹そのものの加工品にもチャレンジしていきたいと考えています。佐用の地元の若者が取り組み始めたのは大きな変化であり、まさに小さな取り組みから佐用が変わるという一歩を踏み出しています。まさに「炭焼きは佐用を変える!」という第一歩だと思っています。

 余談ですが、冒頭で紹介した朝日新聞特集の人脈記「木よ 森よ」がスタートしたのは、私たちが佐用町奧海(おねみ)の山林整備に入った二日後の10月25日です。毎日、ドキドキしながら読んでいる次第です。

                    佐用町を支援する市民ネットワーク・事務局
                            被災地NGO恊働センター
            村井雅清
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2010年11月09日

〜佐用からの現地レポート〜山林整備活動編 NO 8

 第2回山林整備活動を去る6日、7日の両日に行いました。現場は前回と同じ佐用町奧海(おねみ)の山です。残念ながら今回の参加者は少なかったのですが、その分少数精鋭でじっくり山守さんから間伐の基本を再度教わることが出来たようです。丁度6日の新月から満月に向かうこの時期に伐った木は腐りにくいということで、山守さんに無理をお願いし腰掛けサイズの丸太切りを6個ほど頂戴してきました。新月の木とそうでない時期の木との比較が出来ませんが、40数年の年輪がはっきりと分かり、また凄く杉の木の脂がでていて、「生きているんだなぁ!」という実感が沸いた次第です。

これまで竹切りの経験のあるスタッフも、山守さんが言う「この木は製材しても乾燥すれば反ってしまう。」とか、「この木は柱に使っても曲がりが来る」とか山にそびえ立っている姿そのもので見分けができる職人技には、とにかく見とれていたとのこです。このレポートでも山に対しての畏敬の念や木を伐るときの振る舞いなどについて触れましたが、ほんとに「今から伐らせて頂きます。」という儀礼をしてから伐採するという感覚がよく伝わってきました。

 余談ですが、丁度11月7日の北国新聞に−「新月の木」で付加価値を−という記事が出ていたので紹介します。
−河北の木で家を建てる会の「地産地消ガッテン・セミナー」(本社講演)は6日、津幡町の県森林公園で開かれ、20人が腐りにくいなどとされる新月の時期に伐採した木の特性を生かし、地元産材の付加価値を高める取り組みに理解を深めた。参加者は6日の新月から満月へ向かう時間帯に山林で樹齢約40年の杉3本を伐採し、木の生産履歴を証明する現認者が日時や場所、天候、倒木の方位などを調べ、NPO法人「新月の木国際協会」(千葉県)に登録する仕組みを学んだ。−というものです。
 こんな協会があるんですね!きっとその木が生きていた証を登録するということでしょう。ますます、山にはいるときは「襟を正して向き合わなければならない」と実感したところです。         
                                  村井雅清
posted by 被災地NGO恊働センター at 11:04| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月08日

〜佐用からの現地レポート〜”オヤジの横やり”−NO 5

 久しぶりの横やりです。というか、今日は読者のみなさまにお願いです。
同レポートNO1に書きましたが、そもそもこの「佐用からの現地レポート」は、佐用水害からの復興支援として来年の2月11日〜13日に復興支援佐用町竹炭祭りを開催しようということから始まります。

スタートは10月9日・10日の竹林整備から始まったのですが、あの時に伐った約300本の竹は、後1ヶ月すると葉が落ち、炭焼きのために次の工程に入ります。次の工程というのは、まず竹林に長尺のまま寝かせてある竹の枝をすべて落とさなければなりません。これが相当な重労働です。
その後炭焼きの材料とするために、45pの長さにカットし、一定の幅に割り、フシを綺麗に取るという作業です。(12月4日5日は45pにカットするまでの作業です。)竹林で伐採した長尺物の竹をこのように加工して、やっと炭焼きの前準備が完了ということになります。この枝払いと45pの長さにカットすることが大変な作業になります。

そこで是非みなさまにもこの作業に参加して頂けないかとお願いする次第です。詳細は以下のようなスケジュールで行いますので事務局まで連絡を下さい。レンタカーなどの手配がありますのでご参加できる方はお手数ですが事前に必ず連絡を下さい。         
                    佐用町を支援する市民ネットワーク
          村井雅清

                  記

□日時 : 12月4日(土)5日(日)の両日(一泊二日)
□集合場所 : 神戸駅南側ロータリー東端 
□出発 : 12月4日(土) 午前8時45分集合 午前 9時出発
□作業場所 : 笹ヶ丘荘公園内(兵庫県佐用町円光寺423−11)
□宿泊先 : 佐用町営「笹ヶ丘荘」ログハウス
□帰り : 12月5日(日) 午後3時〜4時頃現地出発
□解散場所 : 同日午後5時〜6時頃到着予定
          神戸駅南側ロータリー東端解散
□申し込み締め切り : 11月22日(月)午後5時

*参加費無料。(但し事前予約がなければ参加をご遠慮頂きます。)
*宿泊は、佐用町営「笹ヶ丘荘」のログハウスです。シングルなどの宿泊を希望される方は別料金を頂きます。(ログハウスでの宿泊なので、寝具以外はありませんのでパジャマや洗面用具、タオルなどはご自分でご用意下さい。)
*食事代はその都度実費を徴収します。4日・5日の昼食=弁当、4日の夜=竹飯かバーベキューか鍋、5日の朝=おにぎりとお味噌汁)
*竹切り作業に関連して
服装は簡単な作業スタイルで参加して下さい。長靴、手袋、タオル、汗かきの方は着替えを用意された方がいいと思います。

●連絡先 事務局 : 被災地NGO恊働センター  
TEL:078-574-0701   FAX:078-574-0702  
E-mail: ngo@pure.ne.jp
posted by 被災地NGO恊働センター at 17:34| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月30日

〜佐用からの現地レポート〜山林整備活動編 NO 6

 本レポートNO4の神戸大学の頼政くんが書いた、山の木を切るにあたっての心構えに対して、中国にいるYさんから以下のように長〜い補足が来ましたので紹介します。
 なお、 レポートNo5で紹介した10月31日に行われる予定の「千種川の源流探訪」は、天候不良のため中止になりました。
                                 (村井雅清)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 植物に感情があるとか、屋久島の縄文杉の話をしたのは、実は、僕なのですが、正確には、感情というか、植物同士はコミュニケーションを取り合っているということです。最近は、科学的にも証明されつつあるようです。この事は、僕の東洋医学の師匠の著書「愚者の智恵」(柏樹社 すでに絶版)に出ています。

縄文杉の話は、あくまでも僕らの見解ですが、屋久島に住んでいた時、屋久島の屋久杉帯(約1000mから1500mのエリア)が世界遺産に登録されました。屋久島を愛する地元の人々は、世界悲惨条約と皮肉っていました。というのは、急に観光客や登山客が来るようになって、これまでの小型船でしかいけなかった屋久島に大型バスがそのまま乗れる大型フェリーが就航するようになりました。そして島一周の道路を作るために、南西部の貴重な照葉樹林帯の森(実は、ここの森の方が世界遺産に登録されたエリアより貴重です。)が切り開かれました。そうして、これまでちゃんとした登山道がなかった森にも木道の登山道が整備され、見所である縄文杉の周辺も整備されました。登山客によく見えるように、周辺の小杉(屋久島では樹齢1000年以下を小杉と呼びます)やヒメシャラなどの樹々を伐ったのです。それ以降、見る見る縄文杉が弱ってきました。一般には、縄文杉の根元を観光客が踏み荒らしたからだとか、雨で根元の土壌が流失したからだとか、縄文杉に触るからとか、言われていますが、一番大きな原因は周辺の樹々を伐ったからだと思います。その後、登山客のひと砂運動(麓からひと袋ずつ砂を運んで、縄文杉の根元に振り掛ける)が展開されましたが、それほどの効果をあげていないようです。世界遺産の問題点も世界中にありますが、やはり人と自然がいかに付き合っていくかを考えなくてはいけません。

樹医の先駆けである山野忠彦(故人)は、樹木を治療する際に、必ず声を掛けいてました。そうしないと落下したり、怪我をしたそうです。
また富良野の東大演習林でお会いした「どろ亀さん」こと東大名誉教授 高橋延清(故人。林分施業法という森作りの方法を確立した)もいつも森を歩くとき、樹々や動物と会話していたことを思い出します。山野さんもどろ亀さんも上記の「愚者の智恵」で出ています。(その他、志村ふくみさん、西岡常一さんなども)日本の国土の6割が森林と言われ、そのうち、人工林が4割と言われていても、やはり日本は世界に誇る森とその森の文化(杜)を持っていると思います。僕ら自身が足元の自然をもっともっと知らなくてはなりませんね。以上、まったく森林のない青海省から長〜い補足でした。  
                                    (中国 Yより)
posted by 被災地NGO恊働センター at 10:03| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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