2010年10月28日

〜佐用からの現地レポート〜”オヤジの横やり”−NO 4

実は当センターのスタッフにTさん(50才)という男性がいます。この方が竹切りやチェーンソーの使い方、炭焼きなどを指導して下さっています。
Tさんは、大変器用な方で竹細工にチャレンジしており、バッタやカブトムシなどをつくります。水害に遭った佐用の竹の有効活用として、そうした竹クラフトをバザーなどで販売しています。

もう日が差し迫っていますが、10月30日(土)午前10時半〜午後4時まで、神戸市兵庫区荒田町にある「荒田公園」で「第6回 あらたエコフェスタ」というイベントが行われます。ここでTさんは、その竹クラフトを出店します。もし都合がつく方がおられましたら、こどもさんを連れて覗きに来て下さい。
  (雨天順延です。申し訳ないですが翌日はTさんの作品は出店できません。)
 
                        佐用町を支援する市民ネットワーク
              被災地NGO恊働センター
                                    村井雅清
posted by 被災地NGO恊働センター at 15:34| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月26日

〜佐用からの現地レポート〜山林整備活動編 NO 3

 昨日のレポートNO2で「塵も積もれば山となる」という表現をしましたが、実は23日の山林整備活動には地元から佐用町社会福祉協議会、町外からは神戸学院大学、神戸大学、大阪大学、岡山就実大学の各大学有志の学生のみなさまと生活協同組合コープこうべ、生活クラブ都市生活、都市生活コミュニティセンターという暮らしに密着した生活協同組合の関係者、そして神戸大学都市安全センターという防災の専門分野の関係者、日本災害救援ボランティアネットワークという減災、災害救援を主な活動としているNPO、さらに個人参加など約20名が参加して下さいました。
 参加者の半数以上は、昨年の水害直後のボランティア活動に参加されています。あれから1年3ヶ月が経過し、その佐用の山々がどのようになったのかを触れておきたいという思いも持って参加されたことでしょう。

 昨日佐用町長のご挨拶を聞いていて、「荒廃した佐用の山にも、樹齢50年〜60年と育った木々もあり、これは先人が遺した財産です。これらをしっかり守り抜くためにも間伐などの山林整備が必要です。」とおっしゃったことが印象に残りました。また、この佐用の山の持ち主の中には、地元に住んでいなくて手入れをしていない方もいる。そんな中から、今海外に在住の山主さんから「佐用の水害の原因が山林荒廃だと聞いて、胸を痛めています。整備に資金が必要なら可能な限りで負担させて頂きます。」という方もおられるとのこと。こうして見ると、公共的資源と言える山というものに対して、各々が出来ることをしっかりと果たすことが山を蘇らせることになるのではないかと思うのです。

「塵も積もれば・・・」というのは、直接整備に関わる人はもちろんですが、それ以外に資金を拠出する人や山林整備の専門の人、それらを快く受けて下さる地元の山主さんや自治会社会福祉協議会の人、私たちのために最高のお弁当を低下より安くつくって下さる地元の仕出し屋さん、私たちの活動のためにとその仕出し屋さんの配達を手伝うボランティアさんたちと、実は「たかが塵、されど塵」というほど人の輪は広がっています。

この輪が、縦糸と横糸を縦横無尽に織りなすようにもっと広がることを願いながら、これれからも佐用町奧海(おねみ)の山に関わり続けたいと思います。
    (村井雅清)
posted by 被災地NGO恊働センター at 09:33| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月25日

〜佐用からの現地レポート〜山林整備活動編 NO 2

 昨年8月の台風9号豪雨による佐用町水害の原因の一つが、佐用の山が荒廃しているからであると、専門家筋からも指摘がなされています。このレポートNO1でも紹介しましたように、佐用町奧海(おねみ)地域の山間部の崩落現場を見たり、また風倒木が放置されたままになっている痛たましい現状を見ると、明らかに山林が荒廃しているということが分かります。しかし方で、そもそもこの山のおかげで、山からいろいろな栄養分が川に流れ、川で魚や食物が育ち、また山の水・川の水で新鮮でおいしい野菜が育ち、都市の暮らしを支えていたことも事実です。

戦後の住宅事情から杉やヒノキなどという人工林を植樹しなければならない事情があり、その分もともと天然に蘇生していたブナや栗、カシ、ケヤキなどという樹木の成長に影響を与えてきたことも事実でしょう。最も深刻なのは人工林の密植で充分な間伐整備を怠ったために、豪雨や強風の影響で土砂が流れ、まんべんなく山に日があたらないことから、下草も生えない環境になり、山に保水力がなくなるという悪循環を繰り返すことになっています。このような状況は日本中の山のほとんどが同様で深刻な事態を招いています。

 とりわけ佐用町奧海(おねみ)に、私たちが山林整備活動という形で入ったところでどれほどの効果が見込まれるのか正直、「2階から目薬り」どころか「超高層ビルの上から目薬り」ということかも知れません。でも、誰もそのように考えていたら何も変わらないでしょうが、一人二人と少しでも山と向き合う人たちが増えてくれば、きっと山は蘇るとと確信できます。ほんとに「塵も積もれば山となる」の構えで関わり続けたいと思っていますが、是非読者の皆様も一度、空気の良い佐用町奧海(おねみ)で、おいしい空気を吸いながら、汗をかいて、チェーンソーの音で日頃の鬱憤をはらし、「もう一つの世界」に浸ってみませんか?
参加希望者はご一報を! 
    被災地NGO恊働センター
                                    村井雅清
posted by 被災地NGO恊働センター at 17:01| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

〜佐用からの現地レポート〜”オヤジの横やり”−NO 3

 今月23日の朝に、標高4000b以上の中国青海省に入っているCODE海外災害援助市民センターのYさんから、昨日の佐用からの現地レポートにコメントを下さいました。実はYさんも帰国中に佐用の竹林整備に参加して下さいました。「青海省からの横やり」をご紹介します。(村井雅清)

−−玉樹よりYです。佐用のかぐや姫のレポート面白く拝見しています。僕も少し横やりを。竹取物語のかぐや姫伝説はまさしく「陰」の物語の代表ですね。中秋の名月にかぐや姫が月に帰るというのも、すべては竹そのものが陰だからです。実際に竹藪というのは湿気が多く、暗いものです。月も竹も陰そのものなのです。日本の昔話は多くが陰陽思想を背景にできています。旧暦の二十四節気もいまだ見えない自然の気を感じ取って1年の自然の現象を24に分けているのです。やはり西洋の太陽暦が入って着てから、生活の中で自然を感じ取る力を失ってきたのだと思います。一年の初めにスケジュール帳に二十四節気を書き込むのですが、異常気象と言われる現代でも大体それ通りに運行しています。

立春から啓蟄の時には寒さの中にも暖かさが少し感じられ確かに地中から虫が這い出てくる感じがします。農事暦もまさしくこの陰暦を元に行うのは当然ですね。昔、最後のマタギと白神山地のブナの森を歩いた時やアイヌの集落の古老も陰暦の運行を大事にしているんだなと感じたことがあります。原生の森を歩いているとよくわかるのですが、実は森、樹にも気質があって、陰の気の強い森や陽の気の強い森などあります。もののけ姫の映像の色使いがそれをよく表しているのですが、東北のブナなどの落葉広葉樹の森は本当に明るく陽の森です。また屋久島の照葉樹の森は陰の気の強い森です。森を歩いていると樹の植生が非常に豊かなところには小さな祠を見つけることがよくあります。仏教が日本に入ってくる以前の山岳修験道(雑蜜)の修行者は自然の気を体感していて、そういう所を修行場や祈りの場にしたようです。実はそういう自然を体感する力を古神道や修験道は大事にしていた事が、仏教「山川草木悉有仏性」が日本に受け入れられた事だと言われています。現在の仏教では自然を体感する機会が少なくなっている気がしますが。。

と言うことで、山や森を考えていく時には、その土地の陰陽や潜在植生などをちゃんと知った上で手を入れた方がいいと思います。高知や屋久島で植林した時も潜在植生を古老から聞いたり、調査してから行いました。南方熊楠の言うように潜在植生がちゃんと残っているのは鎮守の杜ですね。佐用の森がこれからどのように変わっていくか楽しみですね。
以上、森林限界の青海省から横やりでした。            
(青海省よりY)
posted by 被災地NGO恊働センター at 16:59| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月24日

〜佐用からの現地レポート〜山林整備活動編 NO1

 「佐用からの現地レポート ”Fくんのつぶやき”」は、主に竹林の伐採や竹炭づくりについてレポートされています。今日から、平行して流れるこの現地レポートは「山林整備活動」のことです。

昨日10月23日から、岡山県との県境に近い佐用町奧海(おねみ)という山林で間伐および風倒木片づけの活動を開始しました。この地域の山では、昨年の台風9号豪雨で2ヶ所の大規模崩落を起こしており、その修復作業が続けられているという状況ですが、私たちが入った現場はさらにそこから5qほど北進した地域です。この奧海集落は、現在52世帯、人口115人で、高齢化率56・5%という状況です。
「これから山林整備を通して、若者を中心とした交流ができればいいですね!」と地元の住民に話しかけたら、「いま、若い人といっても50歳代が最年少です。」と言われました。ちなみに、この私たちの山林整備活動を指導してくれる”山守さん”(森林組合作業班)は、この地域の山700町歩を世話している山の管理人プロフェッショナルですが76才です。でも、我々よりはるかにフットワークや身のこなしは軽く、目をシロクロさせてその勇壮な振る舞いを眺めていました。

 山に入るにあたって、昨年の水害で犠牲に遭われた方がたを供養するために、全員で黙祷をさせて頂き、その後佐用町長および地域の自治会長、地域の社会福祉協議会と挨拶を頂戴しました。この日を皮切りに、これから水害の原因の一つのなった山と向き合い続けるわけですが、当面のフィールドは「荒廃した山林」という厳しい現状ではありますが、同時に先人が残した財産でもあり、それを地元の人たちと外部からの支援者である私たちとが守るという姿勢で活動していかなければならないと痛感させられました。そういう意味では、今日から発信するこのレポートは「佐用の山からの伝言 奧海からのメッセージ」として受け止めて下されば光栄です。

 なお同活動は、(社)国土緑化推進機構の「緑の募金交付金による事業」であり、毎日新聞社の「つながる森プロジェクト」の一環としてキャンペーン協力を頂いています。
  
                          被災地NGO恊働センター
                                    村井雅清
posted by 被災地NGO恊働センター at 17:40| 佐用レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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